【完】最初で最後の恋

体が、離された。
「奈央、これ。すげぇ嬉しかった」
そう言って、瞬はあたしがあげたネックレスを見せた。
「喜んでもらえて、よかった。病院で見かけた時、瞬がそれをしているの見て…ビックリした」
「…少しでも、奈央を近くに感じれる気がしたから。奈央を、忘れたくなかったから」
「……忘れないでいてくれて、ありがとう」
「忘れないよ、お前のことは」
「…忘れても、あたしがちゃんと覚えているからね?」
そう言うと、瞬はあたしの腕を引きキスをしてきた。
「っ!?////」
「お前が可愛いこと言うからだからな」
「バ、バカ」

こんな幸せな日々が、また訪れるなんて…


思わなかった。


毎日、毎日……


瞬への想いが、増えていく。