「でも、俺。まだ諦めたわけじゃ、ありませんから。隙あらば、今度こそ、俺のこと好きにさせてみせますから。そのへん、覚悟しといてください」
優しく微笑む、龍輝くんに胸が苦しくなる。
「俺は……奈央さんのことが、大好きでした」
「あ…たしも、龍輝くんのこと、好き…だったよ。龍輝くん…、こんなあたしを好きになってくれて…ありがとう。傷付けて、ごめんなさい。中途半端で、ごめんなさい」
あたしは、あなたを傷付けてしか、いない。
あなたは、あたしにたくさんの愛情をくれたのに…。
「謝らないでください。俺、奈央さんの笑顔が好きなんです。だから、笑ってください」
あたしは、精一杯の笑顔を見せた。
そっと、離された手。
「…さようなら、奈央さん」
「…さよなら、龍輝くん」
パタンと閉まったドア。
ありがとう、龍輝くん。
純粋なあなたを…素直に、愛しいと思っていました。
傷付けて、ごめんなさい。
優しい、優しい…龍輝くん。
どうか、幸せになって。
優しく微笑む、龍輝くんに胸が苦しくなる。
「俺は……奈央さんのことが、大好きでした」
「あ…たしも、龍輝くんのこと、好き…だったよ。龍輝くん…、こんなあたしを好きになってくれて…ありがとう。傷付けて、ごめんなさい。中途半端で、ごめんなさい」
あたしは、あなたを傷付けてしか、いない。
あなたは、あたしにたくさんの愛情をくれたのに…。
「謝らないでください。俺、奈央さんの笑顔が好きなんです。だから、笑ってください」
あたしは、精一杯の笑顔を見せた。
そっと、離された手。
「…さようなら、奈央さん」
「…さよなら、龍輝くん」
パタンと閉まったドア。
ありがとう、龍輝くん。
純粋なあなたを…素直に、愛しいと思っていました。
傷付けて、ごめんなさい。
優しい、優しい…龍輝くん。
どうか、幸せになって。

