【完】最初で最後の恋

「しゅ…っ」
奈央が立った瞬間、奈央が倒れた。
サーっと、血の気が引く。
俺は黙って見ているなんて、できなくて。
近づかないって、決めたのに…
「奈央っ!!」
そう叫んで、彼女の元に駆け寄ってしまったんだ。

「奈央、奈央!!」
細くなっている腕。
なんで、こんなに細くなってしまったんだ…?
「奈央さん!」
矢吹が、やってきた。
「なにがあったんすか?」
「立った瞬間……倒れたんだ」
「そうっすか…」
矢吹は医者を呼び、奈央は病室へ運ばれた。
奈央には、会えない。
そう思い、去ろうとしたら…
パシッ、と腕を掴まれた。
「…傍に、いてあげてください」
「え、でも…」
「俺は、医者の話を聞かなくちゃいけません。その間だけ、お願いします」
「あ、あぁ。ありがとう」
俺は奈央のいる病室へ入った。