あたしは、瞬と別れてから体調はあまり良くない。
なかなか寝付けない毎日。
食事ものどを通らない。
そんなあたしを見て龍輝くんはあたしを病院に連れてきてくれた。
「俺、受付してくるんでちょっと待っててください」
「ありがと…、ごめんね龍輝くん」
あたしは椅子に腰をかける。

頭がぼーっとする。
ふと顔をあげると、瞬の姿が見えた。


ドクンッと、心臓が高鳴る。
久しぶりに見る、瞬の姿。
ダメ。あたしには、龍輝くんがいるんだから…。
もう、瞬は…過去の人なんだから。

けど、あたしの瞳から、涙が流れた。
「どう…して?」
ねぇ、瞬。
どうしてなの?