奈央からのプレゼントを拒もうとしたが…
「っ、お願い。受け取って?いらなかったら後で捨ててくれてかまわないから…。じゃぁ行くね。今まで…ありがとう。でもね、瞬。これだけは…覚えていて?あたしは…ずっと、瞬が好きだから……」
奈央…、そんなこと言わないでくれ……。
ホントに、気持ちが揺らぎそうで怖い。
今すぐにでも、抱きしめたいと思ってる…。
「さよなら、瞬」
涙を流し、ほほ笑みながら言った奈央は……
病室を出た。

もう、終わってしまった。
俺たちは、終わったんだ。
自分で、終わらせた。
奈央、これでお前は自由だよ?
他の奴と…恋愛して、幸せになってくれ。

お前の幸せが、俺の幸せだから。
お前が幸せになることを、祈るよ――……。