『奈央……別れよう』
え?なに、これ。


「え……?瞬、なんの冗談?笑えないよっ…?」
瞬は俯いていて、どんな顔をしているのか分らない。
「ねぇ、瞬………」
お願いだから…
嘘だよって言って……?
冗談だって言って……?
「ねぇ…「…別れてくれ」
なんでなの、瞬……?
「どうして?あたし…何かした?あたし…「うざくなった」
そうハッキリ言った瞬。
「ぇ……?」
「もう、なんか疲れたんだよね。記憶なくなるたびに泣かれるのやだし」
「っ、泣かない…から」
「正直、もうお前にはうんざりなんだよ」
「……っ」
「…もう、終わりだよ、俺たち。…帰れ。もう二度と来るな」
「……それが、瞬の気持ち?」
「…そうだよ」
「瞬がそうしたいなら、そうする…。これ、受け取って?」
あたしはプレゼントを渡した。
「…いらない」