【完】最初で最後の恋

「あ、美幸さん!」
「やっぱり奈央ちゃん!」
「奈央、こちらの方は…?」
「あ、こちら瞬のお姉さんの美幸さんだよっ」
「どうも〜」
「どうも!奈央の親友の美紅です」
「よろしくね。で、今日はどんなのをお探しで?」
「あ、瞬に指輪をプレゼントしようかなって」
「そう!ゆっくり見ていってね♪あ!その指輪って」
あたしの手を取った美幸さん。
「あ、はい。瞬にもらったんです」
「フフッ、瞬ね、すっごい悩んでそれ選んでたのよ。大事にしてあげてね」
「そうだったんですか…。はいっ、一生大事にします!」
「ありがとう」
ふわっと優しく微笑んだ美幸さんの顔は、どことなく、瞬に似ていた…。