「瞬はホント、奈央ちゃんに溺愛ね」
「えぇ！！？？///」
「あんな瞬、久々に見た〜！」
「////」
「奈央ちゃんは、瞬のどこが好き？」
優しい顔で聞いてきたお母さん。
「一番は、優しいところです。自分のことよりも、人のことを思って、優先させて。そういうところが、大好きです」
「じゃぁ、逆に悪いところ、ある？」
「そうですね〜、１人で抱え込むくせがあるところ、ですかね。なんでも１人で背負って、周りを頼ればいいのにって思います」
「奈央ちゃんは瞬のこと、ちゃんと見てくれてるのね。…ありがとね、奈央ちゃん。…辛いこと、いっぱいあると思うけど…、こんなこと、ホントは言っちゃダメだと思うけど…どうか、瞬のことよろしくお願いします」
「こ、こちらこそ！というか、顔あげてください！あたしのほうこそ、よろしくお願いします！」
あたしも頭を下げる。
「やだ！ちょっと奈央ちゃん、顔あげて！！」
顔をあげると、美幸さんとお母さんは微笑んでいた。
「こんな立派な彼女で、あたしたちも嬉しいわ」
「悩みあったら、なんでも言ってね！」
「はい！ありがとうございます」