「姫香が出ていくのは寂しいけど、何かあったらいつでも帰ってきなさい。お料理とか、家事教えてあげるから!」 「ううぅ……お母さぁぁぁん」 こんな迷惑しかかけていない私を 大切に思ってくれててありがとう。 椿に電話で全て話したら、 「やったなー」とか適当に返事を返してきたけど、 受話器の向こうからベッドで飛び跳ねる音が聞こえた。 素直じゃないなぁっ…ふふ。