こんな歩道で大胆に抱き合ってたって、真っ暗な夜には周りから見えないもんね。 「椿ぃ?」 「ん?」 上から聞こえてくる優しい声。 「私、椿と一緒に住みたいな」 「………住もう」 髪を撫でられながら言われた言葉は、意外なものだった。