「はぁっ…は...ぁ...」 音楽室──── やっぱり静かだ。 そうだよね… 朝はたまたま会えただけ。 私…一日何考えてたんだろう .....まぁ、 せっかくだし…入ってみよ。 「失礼しまぁす」 誰もいない。 視界に入ってくるのは、ピアノただ一つ。 ───ギシッ。 あの人、この椅子に座って弾いてたよね。 不思議… ピアノを目の前にすると、彼のピアノの音色が聞こえてくる。