箸を銜えながらユナが口を開いた。 「ねぇ、姫香。今日なんか考え事ばっかしてない? さっきからボーっとしちゃって…」 「えー?別に?」 話しを流してる時点で怪しいか。 それにしても、見た目からは考えつかないほどピアノ上手だなぁ。 弾いてる時、優しい表情だったなぁ。 ────カッコよかったな。 ...ってあれ 私こんなこと思ってたの...?