「急なんだが、次のリレーの審判のやつが休みでな、桜庭!頼む!審判やってくんないか?」 「えっ!先生、私用事あるから…」 「頼むよ~。ただトラックの内側をつっ立ってるだけだから!」 「なんで私なの?」 「あんまり邪魔にならないくらいの小さいやつがいいんだよ~!」 「小さいなんて失礼な…。どうせ私しか引き受けてくれる人がいないからでしょ?」 「…バレた?だって桜庭しか頼れるやついないからよ~」 こういう時だけ、角田先生は甘えてくるんだよね。