私の部屋に入ると、夕焼け色でとても心地よかった。 「ヒロ、ありがとねっ」 あたしに背を向けてソファーに座ってる。 その背中は全く動じなくて…… 「ヒロ…?」 「…なんでだよ」 「……なにが?」 「なんで姫香を病気にまで追い込んだヤツを選ぶんだよ!!!」 セットされた髪をワシャワシャにかき乱す。