「あいつに頼まれたんだよ」 「ヒロ…認めてくれたんだ…」 「お前は俺のだし。もう姫香は何も心配すんな」 大好きな先輩の大きな手で 頭を撫でてくれた。 「先輩…離れて行かなくてよかった」 「俺も…戻ってきてくれてよかった」 「んふふ♪」 「い…や。別に?離れたってお前が泣いて追いかけてくるだろ」 「え?私、走るの苦手だから追いかけっこ出来ないよ?」 「……ふっ」 2人っきりの保健室で おでこを合わせて微笑んだ────