『冗談じゃない。人間の家に住む?第一、お前の言えの者だって反対するだろう。』
凛音はその提案に反対した。すると
『じゃあ、父さん達に聞いてくるよ。』
優はそう言って後ろの家の戸を開けた。
『は?』
凛音は優の行動に驚きの声を漏らした。
『僕の家ここなんだ。』
優は笑って家の中に入っていった。
家の看板には「杉崎八百屋」と書いてあった。
凛音は初めて優の計画性に唖然とした。
しばらくすると優が家の中からでてきた。
『どうだった?やはりだめだっただろう?』
凛音は少し自信ありげに笑った。
『いや、いいってさみんな大歓迎。』
優は満面の笑みを浮かべた。
『まさか。』
凛音は肩を落とした。
家の者が反対すれば優もあきらめると思っていた凛音は言葉がでなかった。
『そう落ち込まないでよ。人間の生活も楽しいと思うよ。』
優は笑って凛音の手を引いた。
凛音が家の中に入ると優の家族が迎えてくれた。
『いらっしゃい、大変だったでしょ?優の母です。自分の母親だと思ってなんでも言ってね。』
最初に少し若い女性が明るく出てきた。
『ようこそ、杉崎家へ。優の父です。いつも息子がお世話になっています。』
その後に優に似た男性が笑ってでてきた。
『よ、よろしくお願いします。』
凛音は取りあえず挨拶をした。
人と関わる事がほとんどなかったため凛音は接し方がよくわからなかった。
『さ、あがってよ。家の中案内するからさ。』
優は「こっち」と凛音を呼んだ。

