キョウ、シン、ジン、コウ、ヨウ、ソラ。 そしてサクヤ。 「んだよサクヤ。俺たちだって亜子と行くっての。なぁ、心?」 「お前暑苦しんだよ、離れろ仁」 目の前で双子がじゃれる。それにみんなが笑う。 あたしは以前からあったらしい、この光景に覚えはないけれど。 「亜子、ほらこんな大勢いんだ。何の不安もねぇぞ!」 でも、何も心配することないのかもしれない。 笑顔あふれるこの場所で、また自分を思い出して行けばいい。 「うん…あたし、学校行く!」 これが、まだ“何も知らないあたし”の第一歩。