リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『懐き系』・1

「…ごめんなさい」

素直に謝るけれど、離れはしない。

だから背中に手を回して、頭を撫でてやる。

「…ねぇ、おねーさん」

「なに?」

少年は不安そうな表情で、わたしを見上げる。

「おねーさんは何でボクのワガママ、聞いてくれるの?」

『ワガママ』であることは、自覚していたか。

「…さてね。アンタのことは可愛いとは思っているから、母性本能かな?」

「恋愛感情じゃなくて?」

「そこまではいかない」

「…むぅ」

「アンタもいい加減にしたら?」

ポンポンと背中を叩きながら、言い聞かせるように優しい口調で言う。

「もうそろそろ新しい恋を見つけたら? アンタと同じ年頃の可愛い女の子、世の中にはいっぱいいるでしょう?」

「そりゃそういうコはいるけど、ボクの好きなおねーさんはここにしかいないもん」

そう言ってぎゅうっと力強く抱き着いてくる。

「もしかしておねーさん、不安? ボクが年下のがイヤ?」