リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『懐き系』・1

わたしは思いっきりため息を吐いた。

「やっやっぱり、ダメ?」

「ううん。もう堕ちたなって思っただけ」

「えっ?」

キョトンとする少年の頬に、キスをした。

「ええっ!?」

「これからよろしくね。アンタが知っている通り、わたしはあんまり強くないけど」

「でっでもおねーさん、結構暴力強いよ?」

「…こういう時に、言う言葉じゃないってこと、分かってる?」

思わず握り拳を見せると、少年はヒッと息を飲む。

「ごっゴメン! 悪気は無かったんだ。ただ…ちょっとビックリして」

ぼ~っと夢見心地の表情で、キスした頬に触れる。

「何よ? ずっと恋人になることが夢だったんでしょう?」

「うん…うんっ! ボク、おねーさんの恋人になったんだ!」

改めて少年は喜んで、わたしに抱き着いてくる。

ああ、やっぱり可愛いな。

まだ始まったばかりの関係だけど、少年がいつまでもこのままだったら良いのに…と思ってしまう。

まっ、きっと大きく成長しても、少年はわたしに懐いたままなんだろうな。