リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『懐き系』・1

少年はわたしの両肩に手を置き、顔を伸ばしてきた。

「んっ…!」

そして小さな唇が、わたしの唇に触れる。

一瞬の、触れるような甘いキスは、けれど全身の血がかけ上るのに充分な威力だった。

「なっ何すんのよ!」

 ゴンッ!

だからつい、少年の頭にゲンコツを落としてしまう。

「いったー! だっだから、こうすれば不安なんか感じないだろう?」

「身の危険を感じたわっ!」

子供だと思って油断してた!

やっぱり男なんだ!

少年は殴られた部分を両手で抑えながら、それでも真っ直ぐにわたしを見る。

「おねーさんが弱い分は、ボクが強くなる。それで良いんじゃないかな?」

「はあっ!?」

「だからずっと一緒にいる。絶対に不安に思わせないぐらいに、傍にいるから! だから…ボクのこと、信じてくれない?」

そう言ってわたしの両手を掴んでくる。

…ヤバイ。振り解けない。

少年が本気であることが、ビシビシ伝わってくるから…。