ドアを開けたのはやまちゃんではなく、


見たことのない少女だった。


短いポニーテールを揺らしながら


朱音達の席へ歩いてくる。


バンッ――少女が机を叩いた音で


教室は静まりかえる。


「なぁ!! 私と一緒に映画作らん?」


第一声はこれだった。


「はぁ????」


4人は声をそろえて言った。