「歩のお兄ちゃん、見てみたい!」

この一言が
全ての始まりだった…。


森 千里
私の名前。
皆は「ちー」と呼ぶ。

だけど親友には
「千里」
呼び捨てにされる。
何か不思議だな。

どんなあだ名よりも、呼び捨てされるとなんか嬉しい。


だから私も呼び捨てにする。

「千里、私のお兄ちゃん連れてきたよ。」

加藤 綾
私の一番の親友。

「綾、お兄さん、もう廊下にいるの?」
「いるよ。」


約束では、もう一人の親友、瀬古 沙知葉も呼ぶ事になっていた。

「沙知葉、呼んでくるね!」

私は沙知葉のクラス、3組に向かった。

ドンッ!


「ごめんなさい!」私はとっさに謝った。
どうやら、ぶつかった相手は3年の先輩らしい。

私は、恐る恐る顔を上げた。


!?


私は、ぶつかった先輩にいきなり…


キスをされた。