いつからコイツが他の女を抱いていても、気にしなくなったんだろう 感覚が麻痺していったのは、いつ? 考え出したらキリがないから、止めようと思う 腕時計に視線を合わせると、駆り出されてからちょうど20分になっていた そろそろ声を掛けた方が良いのかな 「ゃあ!も、やらぁっ」 「嘘だ。もうイキそうなんだろ?正直に言えよ」 私の知らない低くて甘くて、男を象徴させるような声 この声が大っ嫌いだ そのときに見せる顔も、獣みたいにギラギラ光っている瞳も 全部全部大っっ嫌い