止まらない


百合亜と離れるなんて、私が堪えられないんだ


「嫌わ、ないでぇ・・・・っ」


一番支えてくれた、唯一無二の親友だから


「なに。そんなこと?」

「・・・っそんな、ことっじゃな!」


不意に感じた頭への柔らかな温かさ

これは、百合亜の手?


「だーれがアンタを見放すモノですか」


クスクスと私を見ながら笑う百合亜に、得体のしれない安心感が込み上げてきて

一気に体に掛かっていた力が抜けていった