一段一段踏みしめながら屋上へと繋がる階段を上る その一段に願いを込めて、一歩を歩む どうか、どうかそういう場面には出くわしませんように 内心ずっと願い続けているくらいだ もっとも、運の悪いわたしには効かないようなのだが 「・・・・・げ、」 だって 「―――、――――くんっ」 「―――。――、――――?」 キタ