女に問うた瞬間、ニヤリと笑い、俺の首に手を回す


「穂束さんくれないんだったらさあ、私にしてよ。穂束さんにしてるみたいに」


そうしたら、私も彼女にしてくるから


女の最後の一言は、キレた俺には聞こえなかった

だからさ、俺は彼女に触れられないんだって

埋め合わせの女にしてるみたいでいいなら、やってやるよ

それで、彼女に手を出さないのなら

俺だけの彼女にするために


「お安い御用」


ニィと口を歪め、リボンを解く


――所詮悪魔の俺は、聖女な彼女を汚せない――


それが間違いだとは知らず、男は幾度となくソレを繰り返すのだ