「アンタを変える橘なんて、イラナイ」


その瞳にあるものは、確かな憎悪と嫌悪、怨みつらみ

こんなに優しい彼女が、ここまで冷たい感情を宿すことなんてなかったのに

彼女が睨んだ方向には、様々な女達と戯れる颯人の姿

ホントに、嫌いなんだ


「百合亜、私と颯人の関係、イヤ?」

「イヤ。」


じゃあ、


「そんな私も、イヤ?」


もう疲れた

私はイラナイの?嫌われてるの?

百合亜も、私のことなんて、もうイラナイ?