嫌だ、また、前の私に戻ってしまう
誰かの為にしか存在してはいけない自分に、戻っちゃう
女神だとはやしたてられて、対して慈悲の心も、綺麗な容姿すら持っていなかったはずの私は、窮屈で息苦しくて
頭の中には何時も「何で」という言葉だけが占めていた
理解しがたい話だった
たった一度の、優しさ
それを見せたが為に、崇められるようになってしまった
みんな同じ行為をしているはずなのに、何故私だけ、過度な扱いを受けるのだろう。理不尽だ。オカシイ
偽善者な私が顔を出して、その行為を続けてしまうのだ
ああ、嫌だ
嫌だよ
何でこんなにも意思が弱いんだろう。期待されると、断れない
昔からそうだ。流されて、頑張ってしまう
そろそろ、そのクセ止めよう
じゃないと私、疲れちゃうよ
壊れ、ちゃうよ
「あ、もしやの穂束サン?」
鞄を肩に掛け、急ぎ足で教室を後にしていた私に、後ろから声がかかる
思いがけずに聞こえた声に、バッと勢いよく後ろを向くと、見知らぬ男の子が立っていた
「・・・・・?」
誰だろう
私の知り合い、だろうか
それとも

