「・・・・ダメだ」
好きだ
好きなんだろう。まだ、この先もずっと
だって、あの日のことが忘れられない
私が私ではいけなかった頃を、思い出す。酷く、鮮明に
あの日の光景に身を馳せて、これから先もずっと私は、白の中に蹲る
アイツを好きな私ごと、あの日の中に取り残される。沈んで沈んで、ずっと奥の、記憶の底まで
思いだせなくなるほど深く、深く
自分という存在の証明が、曖昧になるほどに
キーンコーン、遠くからチャイムの音が耳に入る。そうか、いま、放課後だ
いつの間にやら作業していた手が止まっていて、すべきことが終わったことに気づいた。いつから終わってたんだろう
長く考え込みすぎて、それすら曖昧になっていたようだ
危ない。本当に、危ない
最近の私は
「・・・・帰ろう」
本当に、自分の証明が曖昧になってきている
この人格が本物なのだと、錯覚しているかのように感じてしまう
繰り返される日々が偽物で、私が生きる今は誰かの手によって作られたまやかしなのではないかと時々思う
いつもいつも、自分が生きた時間を傍観しているように感じているから

