「ああ、」
嗚呼、何て酷い物語でしょう
こうしている間にも。否、こうしていなくても、周りはどんどん先を急いで、何回も何十回も巡る季節の中、私達はただ茫然と同じ時間の中に蹲っている
どんなに冬を越そうと考えていても、結局あの真っ白だった日々を捨てられなくて、私はずっとアイツを好きなまま、また自分を押し殺してしまうのだろうか
前のように
前に進むことも出来ず、アイツに縛られながら。それを良しとしながら、ずっと変わることの無い意味の無い関係を築くのだろうか
そんなことを考える私は、酷く滑稽だ
「・・・はは、私、馬鹿だ」
大馬鹿者だ
答えなんて、とっくの昔に出てたはずなのに。あの日、初めてアイツが私を裏切ったときに、分かったのに
分かってたのに
『――――、』
いつの間にか頬を伝う涙と、キリキリと締め付ける胸だけが私の心を知っていた
誰も知らない、知っているだけで、教えないだろうこの感情を

