「・・・・・・」

「・・・・・・」


屋上から2人で出て、そこからずっとお互い何も話さずに無言の状態が続いている

それなのに、苦痛だとは感じなくて、逆に心地良さを感じた


でも、流石にあの状態を見たら引くよね

何も話さない庵に、謝ろうと思って口を開いた瞬間


「ごめ――――」

「紅鈴」


被せられるようにして名前を呼ばれ、顔を見合わせてきょとん


「え、あ。先にどーぞ」

「いや、オマエから話せよ」

「うえ、えー?」


中々決まらない言い合いに疲れた私は、一言だけ声を出す


「ごめん、ね」


巻き込んで、ごめん