「なのに、他の女の子は愛されて、一緒にデートだって行って、形のあるモノを買い与えて貰って」
私は相変わらず、何一つなくて
馬鹿みたいにアイツだけを想い続けている私が、とても愚かで不憫に見えてならなかった
他から教えられる事実と、シルシ
知りたくなかった
せめて、誰も教えてくれないまま終わればよかったのに
綺麗な思い出のままでそっとしておいてくれればよかったのに
『あかり、颯人くんにさあ』
我が物顔で話し出す友人たち
『アンタ知ってんの?颯人って、』
自分が勝っているといったように報告に来る知らない女たち
『あーかーり?』
なのに、幸せそうに嬉しそうに笑って私を呼ぶ大好きな人

