この高校の学生達は、高校在学中に将来の夢を決めることが多い。
そしてそのほとんどを叶えているのだから、根性がある学生が育っている証拠だろう。
「私はどうしよっかな?」
「何がだ?」
声と共に現れたのは、先程会った担任兼顧問の先生。
三十代後半で、メガネをかけている。
素っ気無い喋り方と、上手な授業のおかげで、男女共々人気が高い先生だった。
「将来のことです。ちょっとまだ、不安な部分がありまして」
「お前は何になりたいんだ?」
「とりあえず研究をしたいので、大学で科学者をしたいですね」
いろいろと難しいことも多いだろうけど、研究が好きなので、大学もそっち方面を選んでいる。
「ただ…もう一つ、叶えようかどうしようか迷っていることがありますから」
私はわざとらしく肩を竦めて見せる。
すると先生は引き戸の鍵を閉め、近付いてくる。
そして本棚に向かっている私を、背後から抱き締めてきた。
そしてそのほとんどを叶えているのだから、根性がある学生が育っている証拠だろう。
「私はどうしよっかな?」
「何がだ?」
声と共に現れたのは、先程会った担任兼顧問の先生。
三十代後半で、メガネをかけている。
素っ気無い喋り方と、上手な授業のおかげで、男女共々人気が高い先生だった。
「将来のことです。ちょっとまだ、不安な部分がありまして」
「お前は何になりたいんだ?」
「とりあえず研究をしたいので、大学で科学者をしたいですね」
いろいろと難しいことも多いだろうけど、研究が好きなので、大学もそっち方面を選んでいる。
「ただ…もう一つ、叶えようかどうしようか迷っていることがありますから」
私はわざとらしく肩を竦めて見せる。
すると先生は引き戸の鍵を閉め、近付いてくる。
そして本棚に向かっている私を、背後から抱き締めてきた。

