「これで、
デ‐タを取れました。
では僕は失礼致します」

そう言い残し男性は、
図書室から出ていった。

私は男性がやった手順を、見よう見真似で、
試してみる。

電子手帳を、
紙に近付けて…“ピッ”と鳴るまで…。

“ピッ”

音が鳴り、
電子手帳に、
[秘密のシ‐クレット
イベント案内]、
(メール)をゲットしました。
今後の案内をお楽しみください。

っと、嬉しい秘密を知っている間に。

他の人に、光の玉を取られてしまったらしく。

他の場所に行くことにした。

次は…多目的…、
ここにはもう無さそう…、本館に卵の反応が、
集中していたけど。

この建物から
“映画館”は、
本館と繋がっていたんだっ…。
外観は丁度窓から見え
丸いド‐ム型の建物
本館から繋がったドアから中に入ってみると

沢山の座席があり座席下に光の玉が入った箱…。

ここは…残り12個かっ…。

取り合えず…後ろから。

「ん…これはかなり腰がいたいかも…」

所々、箱が置かれていて、ダミーの箱も存在していた。
態勢を低くし腰を曲げ
下を見ながら膝を床につけ歩いていると腰がかなり痛い。

「これでも無い…」

疲れたので
手をつき、前に前にと、
ほふく前進…。

腰も足も少し痛くなる。

「無いなっ…次…」

どんどん前に進むと…。


“ガンッ”
脳に何かが響き…

「あっごめんなさい、
大丈夫ですか?」


見上げて見ると、
少し暗い為
顔ははっきり見えない。

男性とぶつかった事は、
声で何となくわかる。

「いえっ、こちらこそ…
ごめんなさい…」

私が謝ると、
その場から離れて行った。
男性の姿が見えなくなる…。

「この先にはきっと無いよね…」

私は立ち上がり他に行こうとした…、
何か目の前に“キラッ”っと光る物が目に入り。

「…何だろう?」

っと広い上げよく見ると


ハ‐モニカが裏にひっくり返しよく見ると
名前が書いてあった。

「くらはしゆうや?
もしかしたらさっきの人」

私は男性が歩いて行った方を追い掛け探してみた。
しかし男性は沢山居ても、誰かわからず、
とりあえず事務所に向かう。

本館に戻りロビーの
受け付けの方に落とし物を伝える。

「あのぉ〜
落とし物を拾ったのですが?」

「まあ…それは素敵なことですね…、ですが
大変申し訳ないのですが
学園の規則で、
落とし物を拾った方から、落とし物を預かる事が出来ないシステムになっているものですから、
せっかく届けて頂いて悪いのですが、ご自分で探していただけますか?

金銭や携帯のような、物でしたらお預かりしますが」
「…大事な物だと思いますが…ダメですか?」

「はいっ申し訳ありません出会いのきっかけに
なる事もあるとも、
言われます。

見た所、それは男性の方のお名前も書かれて居る
ようですし、
いい出会いになるといいですね」

笑顔で対応してくれても、言ってる事は、
かなりおかしな点も、
感じられた。