私は迷った…ダイキ君と同居みたいな事をしている事を。

でも、ダイキ君が学園の生徒から何をされるか心配になり、
かくまって居る…、
私はこの先同居を続けるべきなのか…。

そんな事を考えている間に、部屋に着く。

ドアを開けると、
目の前にかのんさんが居た。

「あっ…菜月さん
ダイキ君は一緒では
無かったのですか?」

かのんさんが、
変なことを聞いてきた。

「…一緒じゃなかったって?何を…」

玄関の靴を見ると、そこにダイキ君の靴が無いことに気付く、かりんちゃんの靴はあるのに。

「えっ…!?ダイキ君は?」

かのんさんは、首を振り
何も分からない様な顔を向けてきた。

私は、元来た方角ではなくもう一つのエレベータ‐に向かった。
「どうして…私は目を離したの…」

私は、ダイキ君があの時
謝った時の顔一瞬頭によぎった。
まだ動く事すらつらいはずなのに…。

エレベーター前には、
エレベーターを待つ生徒が数人
エレベーターは、5階で止まり
降り来ない。
私はエレベーターの隣の階段を降り一階に向かう。

“ザァ…”

外は冷たい雨が降り、
ダイキ君が何処(どこ)に向かったかわからない。

その時…、ブルルっと携帯の着信音が鳴り。

着歴を見る

『差出人はみゅうな…さん』 私は、みゅうなさんからのメールを読んだっ。

「[〈菜月さんへ〉]
さっきからリョウ君に
メールしても返事が無いのっ…(´`)
何か知らない?」

みゅうなさんからの、
メールを浮け取り嫌な予感がしたわたしは、
男子寮のリョウ君の部屋に急いだ。

『ダイキ君もしかして、リョウ君の部屋に!?』

階段を駆け上がり、
一目散(いちもくさん)に走る。

リョウ君の部屋の前には、誰も居なかった。
それを見計らい、ドアに手をかける。

“ガチャガチャ”

ドアに鍵が掛かって居て中に入れないので、ノックをする。

“トントン”

返事が無いので、チャイムを鳴らす…。

“ブ〜”

全く返答が無く、困る。