平穏な生活を取り戻したネリネは、以前と変わりなく過ごしていた──ただ違うのは、1日1時間ローグが勉強を見てくれるようになったくらいだ。

 あれから数日、経った訳だが……あの時の事が今でも思い出されて、恥ずかしいやら笑えるやら。

 サラはしばらくローグに近寄らなかったけれど、あの時の事はきっと何かの間違いだと自分に言い聞かせたらしく、今は再び恋のライバルの位置に戻った。

 このことで、ローグはハッキリとあたしの気持ちを知ったけど、態度は変わらない。

 ローグの気持ちを聞きたい、でもその勇気がない。