「…っ、」
私が向かったのは生徒会室。
もう授業は始まる。さすがにこの時間には遥翔たちはいない。
私は指紋認証システムに親指をかざした。
ドアが開き、なにかに吸い寄せられるように部屋の奥へと足を進めた。
あ…このベット。
よく、遥翔や唯が使ってるベット。
いいよね…?
もう、いいよね?
少しくらい……。
私は倒れこむようにベットに横たわる。
鼻に突く、遥翔の優しい香り……。
ねぇ…遥翔。
好きだよ。
自分がこんなに乱れてしまうなんて知らなかった。
それほど遥翔が好きだって、気づいた。
だからお願い…傍にいさせて。
この想いがあなたに伝わらないように
1分、1秒でも、愛おしいあなたの傍で笑っていられますように。
自分を押し殺すから。
……私は、「好き」を伝えないから。

