「待ってよ、サクラ」
「……」
「ねぇ、どうゆうこと?聞きたいのはあたしのほうだよ。」
何も答えられない。
ただ、聞こえた。
友情
恋が、儚く、そして豪快に崩れ落ちる音が…ただ頭の中で響いていた。
「遥翔先輩、急に別れようって言うし…。…サクラ、私たちがキスしたら怒ってる…。それに、〝昨日の〟ってなに?…昨日、何があったの?」
スミレの声は……微かに震えていた。
私はそっと顔を上げる。
重たい口をこじ開けた。
「……遥翔と私、両想いなの。」
呟くようにそう告げると、「は?意味わかんない」って感じのスミレ。
そりゃそうだろう…。
遥翔はついさっきまで付き合っていた恋人で
私は恋のサポートをした友人、なんだから。
「ごめん…っ、ごめん、スミレ……。私、スミレが遥翔を好きって知る前からずっと、遥翔が好きだった……。もぉ、自分の気持ち抑えることなんて出来ない……。」
もう、話せない。
喉に詰って、声すら出にくい。
ただただ流れ出してくる涙だけが、恨めしい。
拭う気力も無くて
私は何度も何度も「ごめんね」を繰り返してた。

