片翼の天使たち~fastlove~







なんで?


ねぇ、どうして……





どうして…

スミレじゃない人と寝ているの…__?












____ガタンッ!!







手に持っていた荷物は、音をたてて落ちた。







その音は大きく、遥翔とその女の子が私に気づき


目を見開いて私を見た。








ヤバい



とか



マズイ



とか……





そんなことは思わなかった。






それよりなにより


今、目の前で繰り広げられている現実さえも


受け入れることが出来なかったから。







「遥…翔……?」






驚きで声が震えたわけじゃない



怖かった。







簡単に人を裏切ることのできる


人間が


無性に怖かったの……。