片翼の天使たち~fastlove~






放課後になると、スミレは私に「よろしくね」と言い、そそくさと帰っていく。





バイバイと軽く手を降ってから、私は重たい足を前へと必死に進める。









もう、3か月。




遥翔とスミレが付き合いだしてから


遥翔に嘘をついてから


遥翔と距離を置いてから






……3か月もたったんだ。






早かった。


いや、長かった…。






心を押し殺して


高まる気持ちを、速まる鼓動を、必死で押さえて






涙が零れる毎日だった気がする。






もう後半なんて、なんで泣いてるのかさえも分からなかった。






時折心配してくれた唯が教室へ足を運んでくれたけれど


上手く笑うことは出来なかった。





遥翔と笑い合ってた頃の自分はもういない。




あの頃は、もしかしたら…


このまま想い続けていたら


このままあなたに気持ちを伝えてしまえば




この恋は叶うんじゃないかって、馬鹿な期待してた。