片翼の天使たち~fastlove~






この、半径1メートルっていうのは、どちらかが決めたわけじゃない。







自然にこうなっていった。





近すぎず、でも、仕事に支障をきたさない距離が1メートルだった、ただそれだけの話。








ホントに生徒会の仕事の話以外しないし



前見たくみんなで遊びに出かけたりすることも無い。








今の生徒会には、華がない。




生徒会長である遥翔が、ずっと浮かない顔をして思いつめているから。





それにみんなも気づいて、まずいと感じているのか、空気を盛り上げようとするけど、全くダメ。





前みたいに…みんなで笑い合うことは、もう出来ない。








「サクラ?さーくーらっ!!」


「あ、ごめん…。ボケってしてた」







スミレに呼ばれて我に返る。



ヤバ…最近やけに遥翔のことを考えてしまう。






スミレといるときに考えると辛いから、やめようと思ったのに。


なんでだろう。






人間って不思議だ。


とても自分に意地悪な動物だ…。







そう思えば思うほど、あなたのことが頭から離れてくれない。