片翼の天使たち~fastlove~









______
___







「サクラ?元気ないねー、どした?」






ある日の休み時間、浮かない顔ばかりしてるであろう私にスミレは駆け寄って来た。





何も知らないスミレに、私は「大丈夫だよ」と、微笑みかける。










スミレには、何も知らないでいてもらいたい。



それが今の、私の精一杯できることだから。






「そっかそっかー、なにかあったら相談ね!サクラの相談だったらいつでも乗ってあげるから!!」






可愛らしい笑顔を向けてくれるスミレに、自然とこっちまで笑顔になれる。



こんなスミレに、相談なんて死んでも出来ないと思う。






スミレと遥翔が付き合った


あの日から……早いものでもう3か月が立とうとしていた。





夏上旬のこの季節、7月。





冬服から夏服へと移行し、みんなブレザーから可愛い薄手のセーターになった。





私も1年生の頃と変わらず、ブルーチェックのスカートにグレーのダボッとしたセーターを着て、ゆるく過ごしてる。










ただ、変わったことと言えば


好きな人が出来たこと。






そして、その人は友達と付き合っていること。






……その人と、半径1メートルの距離を置いているということ。








ほんと、ただそれだけ…。