片翼の天使たち~fastlove~








「そっか…。スミレと仲良くねっ!!」






私はまるで、冷やかすかのように笑い飛ばす。







そうしていなきゃ、立っていることなんて出来なかった。



目の前が真っ暗で



先が見えなくて、怖くって……






今にも泣き出してしまいたいくらいだった。








「じゃぁ、生徒会に戻ります!さよなら会長!!」








馬鹿みたい。



こんなフザケテ、おちゃらけて……ホント、あたし馬鹿だよ。







敬礼のポーズをしている、遥翔の瞳に映った私。



虚しすぎて、哀しくなった。








「あのさ、サクラ…」








遥翔が重たそうに口を開ける。



そしてまた、私の心はズシリと重たくなるんだ。









「もうこうやって2人で話すのとか止めないか」








息が出来なくなるかと思うほど


深く深く、えぐられる私の胸……。







もう傷つく場所がないほどに、ズタズタになっている。






どうしようもない。


ショックでも、仕方がない…。







涙…


涙なんか……流す意味も、もうない。








「スミレが、不安がるからさ」






優しい


優しすぎるんだよ、遥翔…。







その優しさがね、痛いんだよ。