片翼の天使たち~fastlove~






「はる……と…」





そっと呟いて、私は遥翔に駆け寄る。






訳もない


哀しいのか、辛いのか


…悔しいのか、切ないのか






そんなことは分からないけど



あなたを見ると、それだけで涙が溢れて止まらない。







話したいことは


謝りたいことは、たくさんあるのに







「…遥翔、ごめん…。ごめんなさい……っ」







なにから話せばいいのか


なにからどう謝ったらいいのか





分からない。






「ごめ……んね…っ」






ただ、行き場を無くしたように溢れ出す感情を口走る私の声だけが


虚しく響き渡る。






自分の涙声に、また泣きたくなった。





遥翔の顔、見たいのに見れない。



西日のせいなんかじゃない、逆光のせいなんかじゃない。



怖くて……見ることが出来ない。