片翼の天使たち~fastlove~







放課後、私はボケーと綺麗すぎて怖い空を眺めていた。






私は、生徒会室へ行くべきだろうか…。



遥翔は、来ないはずの私をみて、一体何を想うの?






…怖い。


怖いよ、怖すぎる。






そんな…自分から傷つくようなこと


したくないよ……。








悩んだ結果、私は自然と生徒会室のほうへと足を進めていた。




ほこり1つなさそうな、綺麗な廊下を重たい足を持ち上げて歩く。




ひなたから言われた通り、先生にアンケートの調査書をもらって、センサーに指をかざす。








その大きなドアは、私の心情とは裏腹に、いとも簡単に開いた。


歩きなれた通路を抜け、次は自分の手でもう1枚の扉を開ける。





扉のノブに手をかけた時、笑い声が聞こえてきた。





聞き間違えるはずがない。









…好きな


大好きな人の声を、聴き間違えるはずがない。






この声は、……遥翔だ。









手に持っているプリントを落としそうになりながらも、意を決してドアノブをゆっくりと回す。






「おっ!桜羅来たなー!」


「…先生からもらってきたよ」






思わず声が小さくなってしまう。



遥翔の顔、見れない…。







いつもなら


私が遥翔に嘘をつく前なら…







その頃の私はきっと、すぐに遥翔の横を陣取って



誰にも取られない優越感に浸っていただろう。







でも今は、逃げ出したい。



春のなのに、体が火照ったように暑い。






風邪を引いてるわけじゃないのに、とても息苦しい。







仲よく話してる、透くんとひなたと利一。



相変わらず1人で涼しい顔している唯。






そして、誰とも話さず、ただ無言でパソコンに向かい、仕事を着実にこなしていく遥翔。











……いつもなら個性的って、笑えても



今は、バラバラなみんなを見るのが辛い……。