片翼の天使たち~fastlove~







「あっれー!?」






明るい声がして、またクラスがざわめき立つ。





ふ、と廊下を見ると、物珍しそうに私たちを見てる



透くん、ひなた、そして利一の姿があった。






「桜羅と唯、こんなとこにいたんだ!!」







なにしてるのー?




とでも言いたそうに、嬉しそうに透くんが駆け寄ってきた。








そのあとを続いて利一とひなたも教室に入ってくる。




もう、チャイムが鳴るまで、あと少し…。





反対側のドア付近に立っている先生が何かを言いたそうだけど、


生徒会メンバーには適わないのか、何も言えずに悔しそうにしていた。







「透、うるさい」


「ひど…っ!!」





煙たそうに唯が透くんに言う。




ガーンと効果音が聞こえてきそうな透くんを横目に、ひなたが思い出したように手を叩いた。






「そうだ!桜羅」


「ん?」


「今日生徒会来る前に先生のとこ行って、春風祭が終わったからアンケートの調査書もらって来てくれないか」


「…え?」







何気ないひなたの一言に、私は敏感に反応してしまった。






…今日、生徒会あるの?



さっき、遥翔はないって…。




スミレと出かけるって……言ってたのに。