片翼の天使たち~fastlove~







「はい、新しい紅茶。」






私が泣きやみ、落ち着いた頃


唯が紅茶のパックを渡してきた。






「なんで?」


「なんでって。アホか、アンタは。」


「ひど…っ」






落ち込む私に対して、唯は楽しそうに笑った。





「ぬるくなった紅茶は不味い」


「…唯、不器用すぎ」


「あっそ」





ツーンと黒猫のように唯はそっぽを向く。




マイペースな唯。




「…唯って、意外とsキャラだよね」


「は?」








冷たくて

口悪くて

意地悪で




でも…。




とてもとても、優しい人なの。





唯は…。








困ったり



悲しんだりしてる人をほっとけなくて


手を差し伸べることができる






とてもとても、強い人なの。






「唯、ありがとう…っ!」






私は毎回



唯のさりげない優しさに救われてきたんだ。






私の瞳には、またじんわりと涙がにじむ。






唯はそれをみると、一瞬驚いたような顔をしてから


優しく微笑み、私の髪をくしゃりと撫でてくれた。