直説じゃなくて、直接だったらしい。 短く唇が離されると、またしてもキョトンとした顔をされるから、なんだか困る。 「…ん?うん?」 「え、なに、物足りないって?」 私は首を振った。頭がもげても良いて思うくらい振った。 いや嘘、と私から離れて携帯を持つ有岡。 「んじゃ、帰る。」 「…ばいばい。」 立ち上がってそれを見送った。 …なんか、パニクっているのは私だけ?