バラエティーを見て笑っている二人の背中。不意に弟が冷蔵庫まで歩いてきて、冷凍庫を引き出す。

何をするのか手を拭いながら見ていると、三つアイスを取ってこっちを見るから目が合った。

「うん?」

「おねーちゃんも。」

腕を引っ張られた。

トコトコとテレビの前まで連れて行かれる。

「はい。」

とアイスを差し出された。有岡と私、両方に。

真ん中に座った弟は満足そうに笑う。

「ありがと。」と返して、二人で笑った。

「なにこれ、家族みたい。」

私がそう言うと、有岡がこっちを向く。