カウンター越しにリビングを眺めると、弟が有岡に体当たりをしていた。

「レッドキーック!」

「これアタックだろ。」

「いいから倒れるんだよ!」

はいはい、と倒れる有岡に笑ってしまった。不良の有岡が子供相手に倒れてる。

気付くとカツがキツネ色を過ぎてしまっていて、それは私の分と決定された。

いただきまーす、と声を揃えて数分。男二人はご飯をおかわりしていた。

男って沢山食べるよねー、と廿楽が呟いていたのを思い出す。作ったものが余らないのは良いかもしれない。

そんなこんなで、早々と夕飯を終えた。